言語の対照研究

时间:2022-10-14 11:44:48

言語の対照研究

摘 要:日本と中国とは一衣帯水の国ではあるが、日本語と中国語とでは語族の異なる言語である。語族が異なるゆえに、対照研究は非常に難いといえる。簡単な例を挙げて見ると、日本語の「ていると中国語の「着について、同じ状態を表すが、日本語では「待っている「死んでいるはいずれも自然な表現であるが,中国語では“等着 dengzhe”とは言えても,“死着 sizhe”とはまず言えない。しかし、こう云う対照を通して、日本語をよりよく知ることができ、ずいぶん言語勉強に役立つと思う。

关键词:人称;対象;対照

中图分类号:H36 文献标识码:A 文章编号:1005-5312(2012)30-0100-01

言語の対照研究の意義といえば、二つの言語の間にある様々な異同を対照することを通じて、学習の目的語をより正確に知ることができると考えられる。われわれ日本語学習者にとっては、中国語と比べながら、目的語である日本語を勉強するのがよい方法ではないかと思う。

対象研究の内容と目的などについて、すでに言語学の授業で具体的に紹介した。ここでは、その内容の一部をとりあげ、特に興味を持っている文法範囲に属する人称について話したいと思う。

普通、言語との関わりのあるすべての分野がその研究の対象として考えられる。具体的には、音声?音韻;文法;表現;文字?語彙;言語行動という六つの項目に分けられる。人称はこのなかの文法の形態論範囲に属する。

人称とは、話し手、聞き手、話題となるものなどの文法的な区別ということである。話し手を一人称、聞き手を二人称、話題になるものを三人称という。世界諸言語で、多くの言語で人称を文法的に表示するが、人称を必ずしも表示しない言語もある。人称を必ずしも表示しない言語は日本語、朝鮮語、インドネシア語など東洋の言語が多いと言われる。これに対し、一般に言えば、ヨーロッパの言語では人称を明示する。

人称の表示法は言語によって異なる。人称代名詞を用いたり、動詞に接辞を付加したり、動詞語尾などを屈折したりして表すのが普通である。中国語と日本語では、常に人称代名詞を使って、人称を表す。現代の中国語では人称代名詞がかなり発達してきており、英語のように主語の代名詞を常に表示するというほどではないが、日本語よりもずっとよく人称代名詞を使用する。特定の人でなく、一般の人を指してどういうかは、英語ではthey,youをよく用いる、日本では決まった言い方がない。中国では決まった言い方もないが、代名詞の使用頻度が日本語よりずいぶん高い。先行研究によると、あるテレビドラマの原作版の朝鮮語版を日本語版と中国語版に訳したとき、現れてきた人称代名詞総出現数は次のように示される。

一人称代名詞 二人称代名詞 三人称代名詞

日本語版 499 209 29

朝鮮語版 923 439 22

中国語版 1632 1420 352

合計 3054 2068 403

以上にように、中国語のなかで日本語の何倍以上に代名詞を使っているようである。

なぜ日本語の中であまり人称代名詞を使わないかというと、まず、それは日本語で人称代名詞それ自体が待遇性を持っているため、指示する相手により使い分けられ、使用制限があるからと考えられる。一方、中国語は人称代名詞と指示呼称語の組み合わせにより敬意や謙遜などを表しすが、人称代名詞に待遇性が殆どない。

また、日本語では中国語に比べて人称代名詞が省略される傾向が強い。多くの先行研究で指摘されているように、発達した授受表現や受動文や敬語体系が日本語の人称詞の省略を促している。授受表現や受動文や敬語はその使用により指示対象が規定されるによって、文中で最も大切な要素である述語(主に動詞、形容詞·形容動詞)に対する各言語間の人称詞に制限がある。例えば、「嬉しいは日本語では、人称制限があるのに対し、それに対応する中国語の「gaoxingは人称制限がない。それに、日本語では敬語が人称表現に参加している。「ここでお待ち申し上げますは一人称の表現であり、「ここでお待ちになりますかは二人称の表現というように、人称名詞を使わずに、ちゃんと人称を表すことができる。これに対し、中国語の中ではこういうような使い方はない。

以上の人称表現にずいぶん興味をもっているが、時間のため、まともな説明にならないかもしれないが、今後できれば先行研究に基づき、人称についての考察をしたいと思う。

最後のまとめとしては、対照研究での「他と比較対照するという視点は,物事をバランスよく見るために不可欠な視点であって,特に日本語教育においては重要な視点である。われわれ今後教師をめざす人に対し、とても有意義な方法だと思う。

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